パーソルHDへの転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、パーソルHDを中途で受ける人と、いまパーソルHDにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「売上4分の1の事業が、主力とほぼ同じ利益を出している」です。
決算の要点(有報から3点)
資本効率はここまで解剖した中で最高、それでも市場の評価は下がっている。ROE20.9%で4期連続上昇、利益は4期で87.6%増。にもかかわらずPERは26.7倍→11.9倍。人材サービスという事業の景気連動性、あるいはAsia Pacificの低収益が割り引かれているのか——ここが最大の論点です。
利益の構造が、売上の構造と一致していない。Careerは売上の9.7%で営業利益287億円、Asia Pacificは売上の31.9%で76億円。売上の3分の1を占めるセグメントの利益率が1.5%という状態は、改善余地とも、構造的な低収益とも読めます。当期の減益理由を会社は「一時的要因」としているので、来期の数字がその判定材料になります。
伸びているのは買収を含むBPO。営業利益+80.1%のうち、オーガニック成長は6.8%。差はパーソルコミュニケーションサービス(旧・富士通コミュニケーションサービス)の連結寄与です。中期経営計画で「利益成長の柱」と位置づけた3事業(Career・BPO・Technology)の合計営業利益は450億円で、連結665億円の67.7%。規模で稼ぐStaffingから、率で稼ぐ3事業へ——この移行がどこまで進むかが中期の焦点です。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
従業員7万4,926人の「外」に、約10万人がいる
表に出ていない人数のほうが多い会社
1人あたり営業利益は、Careerが506万円・BPOが68万円
7.4倍の差
提出会社761人、平均年間給与881万8,492円
ただし当期から算出方法が変わっている
最大人員会社は8,099人・平均年間給与567万5,718円
有報が2社分を開示している
女性管理職34.9%
ここまで解剖した会社で、圧倒的に最も高い
中途でこの会社を受けるなら
入る会社によって年収が300万円以上変わる
経営企画部長が唸る逆質問10本
ROE20.9%・PER11.9倍の会社に、何を聞くか
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年見るべき3か所
面接までの3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。