ヤマトHDへの転職前に、有価証券報告書で確かめること

このページは、ヤマトHDを中途で受ける人と、いまヤマトHDにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「中期計画の営業利益目標を1,200〜1,600億円から420億円へ。宅急便の営業利益は23億円」です。

決算の要点(有報から3点)

宅急便は黒字に戻ったが、利益率は0.15%。エクスプレス事業の営業利益23億円は、売上1兆5,580億円に対してほぼゼロです。2025年10月の運賃改定の効果が通年で出る来期に、利益率がどこまで上がるかが最初の確認点です。

中期計画の営業利益目標420億円は、当期比+48%。1,200〜1,600億円からの引き下げは大きいものの、当期実績からは増益の計画です。営業利益率2.2%、ROE4.2%、ROIC3.7%という数字は、会社自身が「資本コストを上回る資本収益性」を掲げながら、そこには届かないと認めた数字です。

特別利益で純利益を作る構造が続いている。前期は本社ビルの売却、当期も固定資産売却益181億円。営業利益283億円と特別利益210億円が並ぶ損益計算書は、本業の利益だけでは配当146億円を賄えないことを示しています。

転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)

17万4,696人のうち、半分はパートタイマー

フルタイム87,347人、パート87,349人。有報が両方を数えている理由

持株会社の社員は18人、平均年収1,248万円

ヤマト運輸76,882人の610万円との差

1人あたり営業利益はエクスプレス1.5万円、グローバル294万円

どの事業にいるかで、200倍違う

セールスドライバーの「営業所改革」と「パフォーマンス連動報酬」

有報に書かれた、現場と処遇の変え方

中途でこの会社を受けるなら

伸びている法人物流と、立て直し中の宅急便

経営企画部長が唸る逆質問10本

有報を読んだ人にしか作れない質問と、その使い分け

女性管理職6.4%・男性育休46.9%を、会社はどう説明しているか

2027年3月期目標10%との距離

入社後も、自分で有報を読み続けるために

毎年見るべき3か所

面接までの3ステップ

① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る

有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。

② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る

注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。

③ その数字から、逆質問を1本作る

上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。

よくある質問

Q. 数字の出典は何ですか。
A. 各社が金融庁に提出した有価証券報告書と決算短信です。EDINET(金融庁の開示システム)で誰でも無料で原文を確認できます。
Q. 無料で読める範囲はどこまでですか。
A. note記事の投資家向けパート(決算の解剖)は無料で読めます。社員・転職者向けのパート(人員の配置、年収と勤続の中身、逆質問)が有料で、2,480円の買い切りです。