ワールドホールディングスへの転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、ワールドホールディングスを中途で受ける人と、いまワールドホールディングスにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「6万880人のうち477人が、利益の34.9%を稼ぐ——人材会社の総資産35.0%は不動産の在庫」です。
決算の要点(有報から3点)
477人が、3万4,712人より稼いでいる。不動産事業はセグメント利益36億54百万円(5事業合計の34.9%)で従業員477人、1人あたり766万円。対してサービスHR事業は22億93百万円で34,712人、1人あたり7万円。差は116倍です。人材2事業は売上の74.5%を占めながら利益率3.6%と2.5%にとどまります。この会社の利益の質は、人材ではなく不動産が決めている——そう読むのが正確です。
総資産の35.0%が不動産在庫で、KAMもそこ。販売用不動産等649億59百万円に対し、監査法人は「経営者の偏向の有無」まで遡及的に検討しました。自己資本は533億42百万円なので、在庫のほうが自己資本より大きいという構造です。自己資本比率26.6%と薄く、過去3期は営業キャッシュ・フローがマイナス(在庫の積み増し)でした。当期プラスに転じたのも販売用不動産の減少53億92百万円が効いています。不動産市況が崩れたときの耐性が、この会社の最大の論点です。
ROE 14.1%、PER 7.01倍。市場は持続性を評価していない。ROEはここまで解剖した大企業より高く、5期連続で11%台以上。それでもPERは5期連続で低下し7.01倍です。理由は推測になりますが、①人材2事業の利益率が3%前後と薄い、②不動産に在庫リスクが集中、③アマゾンジャパン1社で売上の12.0%という顧客集中——この3つは有報から確認できる事実です。半導体・データセンター向けの人材需要という追い風が続くかどうかも含め、「利益は出ているが、質をどう評価するか」が問われている銘柄です。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
6万880人の内訳——サービスHR 34,712人で1人あたり7万円
不動産477人は766万円。116倍の差
持株会社は49人・平均年間給与599万8千円
このシリーズで最も小さい提出会社
5期で34,179人増えた——買収ではなく採用
人材会社にとって従業員は「商品」
中途でこの会社を受けるなら
5事業のうち、利益率が6%を超えるのは1つだけ
経営企画部長が唸る逆質問10本
在庫が自己資本を上回る会社に、何を聞くか
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年見るべき3か所
面接までの3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。