日立製作所への転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、日立製作所を中途で受ける人と、いま日立製作所にいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「社員が5年で8万人減って利益は1.4倍、エナジーの受注残は10兆円」です。
決算の要点(有報から3点)
利益の伸びは、エナジー1社分と読む。セグメント損益の増加2,279億円のうち1,640億円がエナジーです。受注残9.97兆円が3年で売上に変わるなら、この伸びは続きます。次に見るべきは、受注残の増加が止まる時期です。
純利益+30%は一時損益が両側に混ざっている。JCH売却益876億円と配当632億円がプラス、減損1,515億円がマイナス。差し引きは小さいので、実力はAdjusted EBITA+21%のほうで見るのが正確です。
改革は終わっていない。Astemo売却は2026年度、家電の資本再編は決定したばかり。売上規模を落とす取引がまだ続くので、来期の売上収益の増減率は単純比較できません。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
28万人のうち、日立製作所の社員は25,934人
「日立に入る」が意味するものは、会社によってまったく違う
エナジー5万8,547人のうち、本体の社員は522人
最も稼ぐ事業の主体は、日本の会社ではない
1人あたりセグメント損益は711万円と427万円
どの事業にいるかで、会社への貢献額が1.7倍違う
平均年収995万円・勤続18.1年の中身
提出会社25,934人という「本体」の姿
RSUを1,800人に付与、ESPPは13万人
有報に書かれた、株で報いる仕組みの対象範囲
中途でこの会社を受けるなら
4セクターと823社、どこを受けるか
経営企画部長が唸る逆質問10本
有報を読んだ人にしか作れない質問と、その使い分け
女性管理職8.9%を、会社はどう説明しているか
連結17.4%との差が示すもの
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年見るべき3か所
面接までの3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。