本田技研工業への転職前に、有価証券報告書で確かめること

このページは、本田技研工業を中途で受ける人と、いま本田技研工業にいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「二輪が7,319億円稼ぎ、四輪が1兆4,111億円失った。EV損失1.58兆円の中身」です。

決算の要点(有報から3点)

赤字はEVの後始末であり、本業の稼ぐ力は二輪と金融にある。二輪7,319億円+金融2,755億円=1兆74億円の営業利益を、四輪の損失が全部飲み込みました。EV関連損失1兆5,778億円を除いた四輪の営業利益は約1,667億円の計算で、それでも前期の2,438億円より低い。次に見るべきは、EV損失を除いた四輪の利益率です。

損失は来期も続く可能性がある。「追加的な費用または損失が2027年3月期以降に発生する可能性」と明記されています。2026年3月12日の戦略見直しの影響が、当期にどこまで計上されたかは決算短信と四半期で追う必要があります。

株主還元は赤字でも止まらない。DOE3%の配当方針と1.1兆円の自己株式枠が、赤字の年に9,427億円を株主に返しました。持分比率が35.3%まで下がった今、この還元水準をどこまで続けるかが資本政策の焦点になります。

転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)

19万5,109人のうち、四輪が13万1,856人

損失を出した事業に、7割の人がいる

1人あたり営業利益は二輪1,407万円、四輪△1,070万円

同じ会社の中で、事業によって符号が逆

平均年収933万円・勤続21.0年の中身

「実力主義」を有報に書く会社の、給与の決め方

四輪の研究開発を本田技術研究所へ移管

2026年4月の組織変更が意味するもの

中途でこの会社を受けるなら

四輪・二輪・金融・パワープロダクツ、どこを受けるか

経営企画部長が唸る逆質問10本

有報を読んだ人にしか作れない質問と、その使い分け

女性管理職3.6%を、会社はどう説明しているか

2031年3月期に4倍という目標の意味

入社後も、自分で有報を読み続けるために

毎年見るべき3か所

面接までの3ステップ

① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る

有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。

② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る

注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。

③ その数字から、逆質問を1本作る

上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。

よくある質問

Q. 数字の出典は何ですか。
A. 各社が金融庁に提出した有価証券報告書と決算短信です。EDINET(金融庁の開示システム)で誰でも無料で原文を確認できます。
Q. 無料で読める範囲はどこまでですか。
A. note記事の投資家向けパート(決算の解剖)は無料で読めます。社員・転職者向けのパート(人員の配置、年収と勤続の中身、逆質問)が有料で、2,480円の買い切りです。