三菱電機への転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、三菱電機を中途で受ける人と、いま三菱電機にいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「中期計画は全項目達成、ただし営業利益率9.1%は早期退職費用を除いた数字」です。
決算の要点(有報から3点)
「目標達成」の数字は、どの営業利益率で語られたか。実績7.3%、調整後8.5%、特別措置除き9.1%。早期退職の特別退職金が一過性である以上、来期は同じ事業のままでも営業利益率が上がる方向です。構造改善と費用の反動を分けて見る必要があります。
増益の主役はインフラで、利益率の主役はセミコンダクター・デバイス。インフラは受注が売上の1.35倍あり、防衛・宇宙とデータセンターが牽引しています。一方で設備投資の33.8%は売上4.9%のセミコンダクター・デバイスに入っています。先行投資の回収時期が、次の利益率を決めます。
2030年度目標は自動車機器を除いて置かれている。調整後営業利益率12%+、ROE12%。当期の調整後8.5%、ROE9.7%からの距離は小さくありませんが、除外した事業の扱いが決まらないと、目標の意味も定まりません。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
15万386人のうち、ライフに6万5,317人
売上の39%の部門に、人の43%がいる
1人あたり営業利益はセミコン855万円、ライフ261万円
同じ会社の中で、3.3倍違う
提出会社の社員が1,264人減った制度の中身
平均年収913万円が5.1%上がった年に起きたこと
平均年齢40.5歳・勤続15.3年という「本体」の姿
連結15万人と、単体2万9,949人の距離
女性管理職4.2%と、2030年度目標12%
会社が書いた「約半数が補助的業務担当者」の意味
中途でこの会社を受けるなら
6セグメントは、6つの別会社と考える
経営企画部長が唸る逆質問10本
有報を読んだ人にしか作れない質問と、その使い分け
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年見るべき3か所
面接までの3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。