富士通への転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、富士通を中途で受ける人と、いま富士通にいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「減収なのに利益は2倍、従業員は1年で1万3,540人減った」です。
決算の要点(有報から3点)
数字を2段階に分けて読む必要がある。当期利益4,494億円(+104.5%)のうち、調整項目が1,511億円。新光電気の売却益1,415億円と富士通ゼネラルの売却益400億円が中心です。実力は調整後当期利益2,982億円(+23.8%)と、調整後営業利益率8.7%→11.2%。この2.5ポイントの改善は、減収のなかで作られたもので、本物です。
ポートフォリオの入れ替えが、ほぼ完了した段階にある。デバイスソリューションは全てカーブアウトされ非継続事業に分類、富士通ゼネラルの持分は0%、ネットワークプロダクトは1FINITYへ分社。残ったのはサービス・ハードウェア・ユビキタスの3つで、調整後営業利益の75.3%はリージョンズ(Japan)から出ています。次に問われるのは「売るものがなくなった後、何で伸びるか」です。
その答えとして会社が置いているのがUvanceとモダナイゼーション。2022年度2,815億円から2025年度9,590億円へ3.4倍、サービスソリューションの41%。「人月ビジネスモデルからの脱却」という表現が有報にある以上、売上ではなく利益率とグロスマージン率(38.7%・2ポイント改善)で評価するのが筋です。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
9万9,203人のうち、7万3,100人がサービスソリューション
ユビキタスソリューションは291人で調整後営業利益388億円
平均年間給与1,012万2,665円が9.0%上がった
「労働市場を第一義とする」と書いている会社
持株会加入率65%(前年度比+33ポイント)
社員を株主にする設計が、有報に出ている
2026年度から、新卒も学歴一律初任給をやめた
「ジョブや職責の高さに基づき処遇を行います」
女性管理職13.1%と、男性育休94.1%
賃金差異79.2%の理由を、会社は1行で説明している
中途でこの会社を受けるなら
利益の75.3%が出ている場所は1つだけ
経営企画部長が唸る逆質問10本
事業を売り終えた会社に、何を聞くか
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年見るべき3か所
面接までの3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。