TDKへの転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、TDKを中途で受ける人と、いまTDKにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「利益の76%はバッテリー、その本体要員は236人」です。
決算の要点(有報から3点)
利益の76%が1つのセグメントに乗っている。エナジー応用製品2,467億円に対し、残る3セグメント合計は896億円。この1本足をどう見るかが最大の論点です。当期のエナジーの伸びは+5.2%で、全社の+21.5%より低い。
伸びているのは、いま利益を出していない事業。磁気応用製品+698.1%、センサ応用製品+316.4%。受注残高も受動部品+56.6%、センサ+63.4%。データセンター向けが牽引し、EV向けは想定割れという構図です。次の利益構成が変わる可能性があります。
売上の55%が中国、海外比率92.7%。貿易摩擦と地政学リスクを有報自身が冒頭に挙げています。事業の地理的な集中が、この会社の最大のリスク要因です。同時に、営業キャッシュ・フロー5,077億円のうち3,778億円を設備投資に回しており、その投資先がどこにあるかも併せて見る必要があります。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
10万6,545人のうち、エナジー応用製品に4万9,507人
その本体要員は236人
提出会社6,573人のうち、2,495人が管理部門
連結10万人と、単体6千人の距離
平均年収921万円が10.95%上がった理由を、会社が書いている
定期昇給・ベースアップ・賞与水準の見直し
女性管理職5.7%と「2035年に15%」
創業100年に合わせた目標を置いた会社
中途でこの会社を受けるなら
4セグメントは、4つの別会社と考える
経営企画部長が唸る逆質問10本
有報を読んだ人にしか作れない質問と、その使い分け
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年見るべき3か所
面接までの3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。