デンソーへの転職前に、有価証券報告書で確かめること

このページは、デンソーを中途で受ける人と、いまデンソーにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「売上の55%はトヨタグループ、日本の営業利益は16%減で北米は35%増」です。

決算の要点(有報から3点)

増益の中身は「日本△346億円、北米+343億円」。全社+336億円は、海外の合理化で日本の減益を埋めた結果です。次に見るべきは、日本の営業利益率4.2%が、人への投資を続けながら回復するかです。

売上の55%はトヨタグループ。トヨタが3期連続の営業減益の中で、デンソーは増収増益を確保しました。ただし「価格引き下げ要請」のリスクは有報に明記されており、トヨタの利益率回復策がデンソーの調達価格に及ぶかどうかが来期の論点です。

還元は当期利益の98%。DOE3.5%の配当と2,534億円の自己株式取得。2030年にDOE4.0%を目指すと明記しており、資本をベースにした還元は業績に関わらず増える方向です。

転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)

15万4,716人のうち、日本に7万6,417人

減益の地域に、半分の人がいる

1人あたり営業利益は北米578万円、日本243万円

同じ会社の中で、2.4倍違う

賃上げ「昇給23,500円・賞与6.4か月」に満額回答

有報に組合要求と回答を書く会社の、給与の決め方

平均年収915万円・勤続22.9年の中身

提出会社43,889人という「本体」の姿

中途でこの会社を受けるなら

車と、車以外(FA・農業・半導体)

経営企画部長が唸る逆質問10本

有報を読んだ人にしか作れない質問と、その使い分け

女性管理職2.2%を、会社はどう説明しているか

男性育休99.5%との対比

入社後も、自分で有報を読み続けるために

毎年見るべき3か所

面接までの3ステップ

① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る

有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。

② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る

注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。

③ その数字から、逆質問を1本作る

上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。

よくある質問

Q. 数字の出典は何ですか。
A. 各社が金融庁に提出した有価証券報告書と決算短信です。EDINET(金融庁の開示システム)で誰でも無料で原文を確認できます。
Q. 無料で読める範囲はどこまでですか。
A. note記事の投資家向けパート(決算の解剖)は無料で読めます。社員・転職者向けのパート(人員の配置、年収と勤続の中身、逆質問)が有料で、2,480円の買い切りです。