TOPPANホールディングスへの転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、TOPPANホールディングスを中途で受ける人と、いまTOPPANホールディングスにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「18億2,600万ドルで米国パッケージ事業を買い、現金は3,419億円減った——利益の30.2%は3,342人のエレクトロニクス」です。
決算の要点(有報から3点)
利益は減ったが、原因は買収と構造変化の側にある。売上は+5.0%でも、経常利益△15.5%、当期純利益△28.1%、ROEは4.9%(前期6.7%)。ただし前期の当期純利益901億44百万円には減損670億13百万円を吸収した後の数字が含まれ、当期の減損は140億6百万円と大きく減っています。むしろ当期は、取得関連費用62億11百万円、のれん償却の開始(14年・15年)、そして買収した事業の9か月分の取り込みという「投資フェーズ特有の重さ」が効いた期です。ROE 4.9%という水準が続くかどうかは、TFP事業の収益が通年で乗る来期の数字を待つ必要があります。
利益率18.1%のエレクトロニクスが、3,342人で利益の30.2%。情報コミュニケーション5.0%、生活・産業4.6%に対し、エレクトロニクスだけが18.1%。1人あたりでは6.8倍です。FC-BGA(高密度半導体パッケージ基板)が中心で、石川工場のパイロットライン、新潟工場の新ライン、US-JOINTへの参画と投資も続いています。ただし受注残高は△28.0%(持分法移行の影響を含む)。テクセンドフォトマスクとGiantplusを持分法に移した結果、このセグメントは「小さく、高収益」な形に変わりました。——今後の利益の振れ幅は、ここが最も大きくなります。
現金3,419億円を使い、無形資産1,748億円を抱えた。TFP事業の取得で、のれん770億41百万円+顧客関連資産657億88百万円+技術関連資産319億96百万円=1,748億25百万円が貸借対照表に乗りました。償却は14〜15年にわたります。資金は銀行借入及び自己資金で、長期借入金+1,403億円、社債+800億円(一方、短期借入金は△1,876億円)。自己資本比率は52.3%と依然として高いものの、現金は7,531億円から4,111億円へ半減しました。北米売上は+73.5%、有形固定資産も2.0倍。日本とアジアが減る中で、北米に賭けた1年であり、この投資の回収が、今後14〜15年の損益に毎年effectします。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
5万4,371人の内訳——情報コミュニケーションだけで3万124人
エレクトロニクスは3,342人で利益の30.2%
TOPPAN㈱779万7,990円・コミュニケーションプロダクツ㈱598万3,081円
どちらも上昇。ただし上昇率は4.6倍の差
労働組合員1万3,508名——会社別の人数まで開示されている
このシリーズでほとんど見ない開示
中途でこの会社を受けるなら
3事業分野の利益率は18.1%・5.0%・4.6%
経営企画部長が唸る逆質問10本
のれんの償却期間14年・15年を、どう聞くか
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年見るべき3か所
面接までの3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。