三菱UFJフィナンシャル・グループへの転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、三菱UFJフィナンシャル・グループを中途で受ける人と、いま三菱UFJフィナンシャル・グループにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「純利益2兆4,272億円で過去最高、16万人のうち7万4千人は海外の商業銀行」です。
決算の要点(有報から3点)
増益の本体は市場事業本部の赤字縮小。6,224億円の改善は債券損失の一巡で、まだ△355億円の赤字です。次に見るべきは、市場事業本部が黒字に転じるか、そして国内の資金運用収支が調達コストの上昇を上回って伸びるかです。
海外商業銀行は減益。グローバルコマーシャルバンキングは△504億円。16万人の従業員のうち7万4千人がここにいます(後述)。人が最も多い事業本部の利益が減っていることは、コスト構造の論点です。
還元は純利益の61%。配当性向40%と自己株式5,000億円。ROE11.34%の水準で、この還元を続けながら成長投資を行うのが今の資本政策です。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
16万1,576人のうち、7万3,850人は海外の商業銀行
「MUFGに入る」が意味するものは、会社によってまったく違う
1人あたり営業純益はグローバルCIB1億4,116万円、海外商業銀行525万円
同じグループの中で、27倍違う
持株会社の平均年収1,170万円は、全員が出向者
三菱UFJ銀行31,691人の914万円との差
「複数社員コースの一本化」と「ベースアップ」
有報に書かれた、賃金の変え方
中途でこの会社を受けるなら
銀行・信託・証券と、7つの事業本部
経営企画部長が唸る逆質問10本
有報を読んだ人にしか作れない質問と、その使い分け
女性管理職30.0%・賃金差異53.2%を、会社はどう説明しているか
登用は進み、賃金差は残る
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年見るべき3か所
面接までの3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。