SGホールディングスへの転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、SGホールディングスを中途で受ける人と、いまSGホールディングスにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「3,215億円を売って、営業利益は1億37百万円——それでも1,338億円で会社を買った」です。
決算の要点(有報から3点)
利益の78.3%は宅配便。海外は規模だけ先行している。デリバリー事業の営業利益701億40百万円に対し、グローバル物流事業は1億37百万円。営業収益では海外が19.2%を占めるのに、利益にはほぼ寄与していません。しかも成長領域とされる越境ECは小型荷物で単価が下がる構造(1個567円、前期比▲9円・記事側の計算)。「増収」の質を、セグメントで開いて確認する必要がある決算です。
2期で自己資本比率が20ポイント落ちた。64.4%→55.8%→44.4%。当期だけで短期借入金+1,998億82百万円、自己株買い749億99百万円+配当320億89百万円=利益の1.81倍を株主に返しました。借りて買い、同時に返すという、かなり積極的な資本配分です。現金は928億96百万円まで減少(△239億65百万円)。金利が上がる局面で、この借入水準をどう見るかが分かれ目になります。
のれん1,455億円とKAM。総資産の11.8%、うち869億18百万円が当期買ったMorrison社分で、取得初年度に減損の兆候を識別しています。支えているのは5カ年の事業計画です。中期経営計画の目標は2027年3月期に営業利益970億円・ROE11%、2028年3月期に1,100億円・ROE12%、2031年3月期に1,400億円・ROE15%。当期は営業利益902億47百万円・ROE10.5%なので、2031年目標は当期の1.55倍。この計画の進捗が、そのままのれんの評価に直結します。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
6万483人の内訳——外にパートナー社員4万5,281人がいる
不動産事業97人が利益の11.6%
佐川急便38,920人・平均年間給与564万1,733円
前年比+0.01%の意味
持株会社242人は786万4,340円・平均年齢38.5歳
このシリーズで最も若い提出会社
女性管理職は持株会社40.2%、佐川急便11.2%
16社ぶんの数字が全部載っている珍しい有報
中途でこの会社を受けるなら
4事業の利益率は6.7%・3.1%・0.04%・67.2%
経営企画部長が唸る逆質問10本
のれん869億円と利益1億37百万円をどう聞くか
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年見るべき3か所
面接までの3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。