カカクコムへの転職前に、有価証券報告書で確かめること

このページは、カカクコムを中途で受ける人と、いまカカクコムにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「ROE 29.7%は「未達」、売上51.2%増の事業はわざと赤字にした」です。

カカクコムの平均年収・従業員数・勤続年数(有報・第29期)

平均年間給与(単体)
755万円
平均年齢(単体)
37.3歳
平均勤続年数(単体)
6.6年
従業員数(単体)
1,152人
従業員数(連結)
1,421人
売上高
941億円
純利益
188億円
ROE
29.7%

出典:カカクコムの有価証券報告書(第29期)「主要な経営指標等の推移」「従業員の状況」。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数(単体)は提出会社の値。

有報から見えるカカクコムの論点

目標は高く、未達だと会社自身が書いている。ROE(株主から預かったお金で、どれだけ利益を出せたかを示す率)の目標は40%以上だ。当期は29.7%で、会社は「目標を下回った」と有報に明記している。

黒字の事業を、わざと赤字にした。求人ボックス事業は売上が51.2%伸びたが、損益は約15億円の赤字になった。成長のための先行投資である。

利益の柱は食べログだ。月間利用者は9,708万人で、その利益の出方は第2章で見る。

カカクコムの業績の推移(有報の主要な経営指標)

売上高(直近5期、古い順):517億円 → 608億円 → 669億円 → 784億円 → 941億円

純利益(直近5期、古い順):143億円 → 162億円 → 181億円 → 200億円 → 188億円

出典は有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」です。会社が伸びている時期か、立て直しの時期かで、中途に求められる役割は変わります。面接では、この推移をどう見ているかを聞く材料になります。

カカクコムの中途採用の面接までにやる3ステップ

① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る

有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。

② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る

注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。

③ その数字から、逆質問を1本作る

上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。

よくある質問

Q. カカクコムの平均年収はいくらですか。
A. 有価証券報告書(第29期)の「従業員の状況」によると、提出会社(単体)の平均年間給与は755万円(平均年齢37.3歳)です。連結子会社の社員や職種別の水準とは異なります。
Q. カカクコムの平均勤続年数は何年ですか。
A. 有価証券報告書(第29期)では、提出会社(単体)の平均勤続年数は6.6年です。勤続年数は中途採用の多さや、持株会社化・統合の時期でも変わるため、面接で背景を聞く材料になります。
Q. カカクコムの従業員数は何人ですか。
A. 有価証券報告書(第29期)では、提出会社(単体)が1,152人、連結が1,421人です。中途で入るのが本体か子会社かで、年収や勤続の数字の意味は変わります。
Q. 数字の出典は何ですか。
A. 各社が金融庁に提出した有価証券報告書です。EDINET(金融庁の開示システム)で誰でも無料で原文を確認できます。