キリンHDへの転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、キリンHDを中途で受ける人と、いまキリンHDにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「当期利益が582億円から1,475億円へ2.5倍。ヘルスサイエンスが109億円の赤字から111億円の黒字に変わった」です。
キリンの平均年収・従業員数・勤続年数(有報・第187期)
- 平均年間給与(単体)
- 999万円
- 平均年齢(単体)
- 41.6歳
- 平均勤続年数(単体)
- 13.6年
- 従業員数(単体)
- 1,124人
- 従業員数(連結)
- 31,144人
- 売上高
- 2兆4,334億円
- 純利益
- 1,475億円
- ROE
- 12.0%
出典:キリンHDの有価証券報告書(第187期)「主要な経営指標等の推移」「従業員の状況」。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数(単体)は提出会社の値。持株会社のため、単体の数字は本社の少人数のものです。
キリンの決算の要点(有報から3点)
★ 当期利益2.5倍の主因は、前期の一過性損失の反動。段階取得に係る差損183億円と持分法投資の減損193億円が前期にあり、当期には無い。その他の営業費用も531億円減りました。
★ ただし連結事業利益も19.3%増(2,110億円→2,518億円)。本業も伸びています。最終利益の153.4%増と、事業利益の19.3%増は、分けて見る必要があります。
★ ヘルスサイエンスが220億円動いた。108億95百万円の損失から111億05百万円の利益へ。売上も42.7%増。ファンケル連結の通年効果です。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
3万1,144人がどこに配置されているか
酒類8,800人、飲料7,849人、ヘルスサイエンス5,643人、医薬5,161人。人数が最少の医薬が、利益では2番手です
1人あたり事業利益を4事業で比べる
医薬1,983万円、酒類1,538万円に対して、ヘルスサイエンスは197万円。10倍の開きがあります
臨時従業員4,087人の配分が、事業によってまったく違う
酒類1,528人、ヘルスサイエンス1,353人に対して、医薬は182人
提出会社は1,124人しかいない
連結3万1,144人の3.6%。純粋持株会社の人員構成と、平均年収998万5,539円の意味
女性経営職比率18.1%・男女賃金差異74.8%・男性育児休暇取得率100%
有報が「同一労働における男女の賃金体系に差は設けておりません」と書いたうえで続けている一文
中途でこの会社を受けるなら
4事業のどこを受けるかで、見るべき数字がまったく変わります
経営企画部長が唸る逆質問10本
有報の数字を根拠にした質問と、その質問が刺さる理由
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年の有報で何を確認すれば、自分の部署の立ち位置が分かるか
キリンの中途採用の面接までにやる3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。