三井不動産への転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、三井不動産を中途で受ける人と、いま三井不動産にいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「利益1位が分譲に入れ替わった——ただし517億円は物件売却益、除けば賃貸が首位——賃貸ビルを売って利益にする「回転型」の決算を、社員と中途志望者のために読む」です。
三井不動産の平均年収・従業員数・勤続年数(有報・第114期)
- 平均年間給与(単体)
- 1,856万円
- 平均年齢(単体)
- 42.1歳
- 平均勤続年数(単体)
- 16.0年
- 従業員数(単体)
- 1,981人
- 従業員数(連結)
- 27,704人
- 売上高
- 2兆7,097億円
- 純利益
- 2,787億円
- ROE
- 8.7%
出典:三井不動産の有価証券報告書(第114期)「主要な経営指標等の推移」「従業員の状況」。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数(単体)は提出会社の値。
三井不動産の決算の要点(有報から3点)
★ 事業利益の1位は分譲(1,931億円)。賃貸(1,770億円)を161億円上回りました。前期は賃貸が1位です。ただし分譲には固定資産売却損益517億円が含まれ、増益261億円のうち229億円はその増加分です。売却益を除くと分譲は1,414億円で、1位は今も賃貸です。
★ 売られたのは賃貸用の不動産。固定資産売却益のうち509億円は賃貸等不動産の売却によるものでした。貸すために持つビルを売り、その利益が分譲に計上される。当期は「回転型」の稼ぎ方が数字に出た年です。
★ 賃貸は642億円の増収で、増益は5億円。利益率は20.2%から18.9%へ。空室率は低いままです。セグメント注記によれば、営業利益は50億円増え、持分法投資損益が45億円悪化しました。営業利益率も20.2%から19.4%に下がっており、原価上昇を賃料に反映しきれるかが論点です。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
2万7,704人がどこに配置されているか
マネジメントに1万2,842人(46.4%)、施設営業5,426人、その他4,930人。事業利益1位(売却益込み)の分譲は1,406人で、全体の5.1%です
1人あたり事業利益を5セグメントで比べる
分譲1億3,740万円(売却益を除くと1億59万円)、賃貸7,010万円に対して、マネジメントは630万円。臨時雇用者を含めると371万円です
提出会社1,981人の平均年齢42.1歳・勤続16.0年・平均年収1,855万5,000円
この数字の母数と、連結2万7,704人との関係
「資産回転」という言葉が、どこに向けて書かれているか
賃貸の設備投資が半分になった年に、何が売られ、何が建っているか
女性管理職比率——単体11.1%、2030年の目標は20%
グループ会社ではいくつか
中途でこの会社を受けるなら
どのセグメントを受けるかで、見るべき数字がまったく変わります
経営企画部長が唸る逆質問10本
有報の数字を根拠にした質問と、その質問が刺さる理由
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年6月の有報で何を確認すれば、自分の部署の立ち位置が分かるか
三井不動産の中途採用の面接までにやる3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。