旭化成への転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、旭化成を中途で受ける人と、いま旭化成にいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「いちばん稼いだのは化学ではなく住宅。マテリアル2万377人の1人あたり営業利益は335万円」です。
旭化成の平均年収・従業員数・勤続年数(有報・第135期)
- 平均年間給与(単体)
- 848万円
- 平均年齢(単体)
- 41.9歳
- 平均勤続年数(単体)
- 17.1年
- 従業員数(単体)
- 8,233人
- 従業員数(連結)
- 47,895人
- 売上高
- 3兆745億円
- 純利益
- 1,588億円
- ROE
- 8.0%
出典:旭化成の有価証券報告書(第135期)「主要な経営指標等の推移」「従業員の状況」。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数(単体)は提出会社の値。
旭化成の決算の要点(有報から3点)
★ 全社の増益193億円は、ほぼヘルスケアひとつ(+194億円)で作られている。住宅は+39億円、マテリアルは△116億円。3領域が揃って伸びたわけではありません。
★ 売上の4割を占めるマテリアルが、営業利益では最小の683億円。定期修理という一過性要因と、中国・北米の販売量減少という構造的要因が混ざっています。来期に自動で戻る部分と、戻らない部分を分けて見る必要があります。
★ ROE8.0%への改善は、利益率だけで作られている。回転率は0.791回から0.754回へ低下、レバレッジも低下。資産効率は悪化しています。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
4万7,895人がどこに配置されているか
マテリアルに2万377人(43%)、住宅1万3,093人、ヘルスケア1万388人。人数の多い順と、利益の大きい順が逆になっています
1人あたり営業利益を3領域で比べる
ヘルスケア804万円、住宅762万円に対して、マテリアルは335万円。半分以下です
提出会社8,233人の平均年齢41.9歳・勤続17.1年・平均年収848万円
この数字の母数と、連結4万7,895人との関係
「構造転換」と書かれた領域にいる人は、何を見ておくべきか
有報が構造転換の対象として名指ししている事業と、名指ししていない事業
女性役員比率23.1%を、他社と並べてどう読むか
中途でこの会社を受けるなら
3領域のどこを受けるかで、見るべき数字がまったく変わります
経営企画部長が唸る逆質問10本
有報の数字を根拠にした質問と、その質問が刺さる理由
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年6月に何を確認すれば、自分の部署の立ち位置が分かるか
旭化成の中途採用の面接までにやる3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。