野村総合研究所への転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、野村総合研究所を中途で受ける人と、いま野村総合研究所にいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「国内3部門は全部増益なのに、営業利益は56.8%減った。豪州と北米で消えたのれん975億円」です。
野村総研の平均年収・従業員数・勤続年数(有報・第61期)
- 平均年間給与(単体)
- 1,333万円
- 平均年齢(単体)
- 39.7歳
- 平均勤続年数(単体)
- 13.7年
- 従業員数(単体)
- 7,982人
- 従業員数(連結)
- 16,894人
- 売上高
- 8,147億円
- 純利益
- 153億円
- ROE
- 3.5%
出典:野村総合研究所の有価証券報告書(第61期)「主要な経営指標等の推移」「従業員の状況」。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数(単体)は提出会社の値。
野村総研の決算の要点(有報から3点)
★ 減損975億円を除けば、当期は過去最高益。事業利益1,566億円は前期比16.3%増、事業利益率19.2%。営業利益の56.8%減は、ほぼ全額がのれんの一括処理です。
★ 国内3部門はいずれも増益。金融IT+20.6%、IT基盤+27.1%、コンサルティング+4.5%。問題は海外に限定されています。
★ ただし産業ITは、減損を戻しても前期比7.6%の減益。海外売上も3.4%減りました。一過性の処理と、海外事業の実力低下は別の話です。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
1万6,894人がどこに配置されているか
いちばん人数が多い部門が、いちばん大きな赤字を出しました。人数の順と、利益の順が逆になっています
1人あたり営業利益を4部門で比べる
金融IT1,426万円、IT基盤1,347万円、コンサルティング1,097万円。産業ITは減損を除いても375万円
臨時雇用者4,649人を足すと、順位が変わる
金融ITには臨時が2,073人いて、1人あたりは1,426万円から1,020万円になります
提出会社7,982人・平均39.7歳・勤続13.7年・平均年収1,332万6千円
この数字の母数と、出向中1,490人という注記の意味
「規模拡大を志向せず」という言葉が、どこに向けて書かれているか
設備投資495億円のセグメント別配分と、研究開発費54億円の配り方
女性管理職比率11.7%、男女賃金差異73.1%、男性育休取得率90.9%
3つの数字の読み分け
中途でこの会社を受けるなら
4部門のどこを受けるかで、見るべき数字がまったく変わります
経営企画部長が唸る逆質問10本
有報の数字を根拠にした質問と、その質問が刺さる理由
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年の有報で何を確認すれば、自分の部署の立ち位置が分かるか
野村総研の中途採用の面接までにやる3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。