ミネベアミツミへの転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、ミネベアミツミを中途で受ける人と、いまミネベアミツミにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「売上の16.9%が、営業利益の46.8%を出している」です。
決算の要点(有報から3点)
利益の集中度が、この会社の最大の特徴。プレシジョンテクノロジーズは売上16.9%で4事業のセグメント営業利益の46.8%、利益率22.1%。しかも受注残高の42.5%を占め、伸び率25.3%で最大。データセンターと航空機という需要源も明示されています。この1事業の動向が、全社の利益をほぼ決めます。
当期の見かけの好調には、営業外の要因が乗っている。当期利益+66.6%に対し営業利益は+10.1%。差の約417億円は主に金融資産の公正価値評価益で、本業の伸びではありません。加えて全社費用等が前期比25.6%増でセグメント増益の半分以上を吸収しています。
中期計画は、規模より利益率の計画。2029年3月期に売上2.5兆円(+50.2%)・営業利益2,500億円(+140.4%)、営業利益率6.25%→10.0%。売上の35.5%を占めるセミコンダクタ&エレクトロニクスの利益率4.5%をどう上げるかが、達成の鍵になります。株主総利回りが5年で97.1%(日経225は175.0%)にとどまっているのは、市場がこの利益率をまだ織り込んでいないとも読めます。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
8万1,383名のほかに、臨時雇用者が2万4,806名
1つの事業だけ、正規の85%に相当する臨時を抱えている
提出会社4,946名、平均年間給与785万3千円
連結の6.1%しかいない本体の中身
1人あたり営業利益が4事業で4倍開いている
374万円と90万円
女性管理職4.1%と、2029年3月期8.0%の目標
3か年の実績と会社の自己分析が、表で出ている
中途でこの会社を受けるなら
「8本槍」の前に、4セグメントの利益率を見る
経営企画部長が唸る逆質問10本
利益が1事業に寄った会社に、何を聞くか
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年見るべき3か所
面接までの3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。