NECへの転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、NECを中途で受ける人と、いまNECにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「売上の80.1%は日本、のれんと無形資産4,870億円は欧州」です。
決算の要点(有報から3点)
利益の伸び方が、売上ではなく利益率に変わった。ITサービス事業は売上+2.0%で調整後営業利益+849億円、利益率は10.2%→13.4%。5期で従業員は1万5,618人減り、1人あたり売上は37.1%増。2030中期経営計画が「営業利益率15%以上・営業利益2倍」で、売上目標を置いていないのは、この延長線上にあります。
一過性を外して見る必要がある。GAAP当期利益+950億円に対しNon-GAAP当期利益は+541億円。差の409億円には日本航空電子工業の株式売却益などが含まれます。会社自身がNon-GAAPを本源的な指標としているので、それに従うのが筋です。
国内で稼ぎ、海外に資産を積んでいる。売上の80.1%は日本、非流動資産の50.4%は欧州で、うち4,870億円はKMDとAvaloqののれん・無形資産。そして当期末の翌々月に約2,797百万米ドルのCSG買収を完了しています。買収で積んだ資産が利益を生んでいるかどうかが、この会社を見るときの中心論点になります。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
10万1,800人のうち、2万7,570人が「その他」にいる
外部売上3.9%のセグメントに、人の27.1%
平均年収993万9,349円が6.1%上がった年に、算出方法も変わった
注記3を読まないと、前年と比べられない
エンゲージメントスコア25%→48%
「Say・Stay・Strive」のどれが足りていないか、会社が書いている
女性管理職12.1%と、男性育休50.6%→85.6%
子会社24社の0%から32.6%まで
中途でこの会社を受けるなら
ジョブ型が入っているのは、グループ10社だけ
経営企画部長が唸る逆質問10本
Non-GAAPを使う会社に、何をどう聞くか
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年見るべき3か所
面接までの3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。