キーエンスへの転職前に、有価証券報告書で確かめること

このページは、キーエンスを中途で受ける人と、いまキーエンスにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「利益の9割は3,306人」です。

キーエンスの平均年収・従業員数・勤続年数(有報・第57期)

平均年間給与(単体)
2,178万円
平均年齢(単体)
35.0歳
平均勤続年数(単体)
11.3年
従業員数(単体)
3,306人
従業員数(連結)
12,784人
売上高
1兆1,693億円
純利益
4,452億円
ROE
13.5%

出典:キーエンスの有価証券報告書(第57期)「主要な経営指標等の推移」「従業員の状況」。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数(単体)は提出会社の値。

有報から見えるキーエンスの論点

数字の目標を置かない会社だ。有報に中期経営計画の記載はなく、業績予想も出していない。特に注視する指標は、売上高・売上総利益・営業利益の3つである。

利益の9割は、本体の3,306人が計上している。連結営業利益5,958億円のうち、提出会社(本体)の営業利益は5,385億円で、90.4%を占める。

稼いだお金の行き先は、現金と有価証券だ。総資産3兆6,707億円の約8割が、現金・預金と有価証券で占められる。

キーエンスの業績の推移(有報の主要な経営指標)

売上高(直近5期、古い順):7,552億円 → 9,224億円 → 9,673億円 → 1兆591億円 → 1兆1,693億円

純利益(直近5期、古い順):3,034億円 → 3,630億円 → 3,696億円 → 3,987億円 → 4,452億円

出典は有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」です。会社が伸びている時期か、立て直しの時期かで、中途に求められる役割は変わります。面接では、この推移をどう見ているかを聞く材料になります。

キーエンスの中途採用の面接までにやる3ステップ

① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る

有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。

② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る

注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。

③ その数字から、逆質問を1本作る

上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。

よくある質問

Q. キーエンスの平均年収はいくらですか。
A. 有価証券報告書(第57期)の「従業員の状況」によると、提出会社(単体)の平均年間給与は2,178万円(平均年齢35.0歳)です。連結子会社の社員や職種別の水準とは異なります。
Q. キーエンスの平均勤続年数は何年ですか。
A. 有価証券報告書(第57期)では、提出会社(単体)の平均勤続年数は11.3年です。勤続年数は中途採用の多さや、持株会社化・統合の時期でも変わるため、面接で背景を聞く材料になります。
Q. キーエンスの従業員数は何人ですか。
A. 有価証券報告書(第57期)では、提出会社(単体)が3,306人、連結が12,784人です。中途で入るのが本体か子会社かで、年収や勤続の数字の意味は変わります。
Q. 数字の出典は何ですか。
A. 各社が金融庁に提出した有価証券報告書です。EDINET(金融庁の開示システム)で誰でも無料で原文を確認できます。