IHIへの転職前に、有価証券報告書で確かめること
このページは、IHIを中途で受ける人と、いまIHIにいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「報告セグメント利益の73.5%を稼ぐ航空・宇宙・防衛が、4事業で唯一の減益。受注残は1兆7,683億円に積み上がった」です。
IHIの平均年収・従業員数・勤続年数(有報・第209期)
- 平均年間給与(単体)
- 1,001万円
- 平均年齢(単体)
- 42.4歳
- 平均勤続年数(単体)
- 15.2年
- 従業員数(単体)
- 8,199人
- 従業員数(連結)
- 26,224人
- 売上高
- 1兆6,434億円
- 純利益
- 1,610億円
- ROE
- 28.4%
出典:IHIの有価証券報告書(第209期)「主要な経営指標等の推移」「従業員の状況」。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数(単体)は提出会社の値。
IHIの決算の要点(有報から3点)
★ 報告セグメント利益1,528億93百万円のうち、73.5%にあたる1,124億円が航空・宇宙・防衛。この1事業に利益が集中しています。
★ その航空・宇宙・防衛だけが減益(△8.4%)。ただし減益103億円は、会計処理の変更44億円とPW1100G-JMエンジンの為替影響の差59億円でほぼ説明がつきます。
★ 受注残は1兆7,683億円(18.9%増)で、売上の1.08年分。とくに資源・エネルギー・環境は、利益が63.1%減る一方で受注残が59.6%増えました。
転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)
2万6,224人がどこに配置されているか
人数が最多なのは産業システム・汎用機械(8,102人)、利益が最大なのは航空・宇宙・防衛。順位が入れ替わっています
1人あたりセグメント利益を4事業で比べる
航空・宇宙・防衛1,439万円に対して、資源・エネルギー・環境は104万円。13.8倍の開きがあります
提出会社8,199人の平均年収が、1年で23.0%上がっている
1,000万5,041円という数字と、その読み方
単体8,199人のうち4,899人が航空・宇宙・防衛
事業ごとに本体と子会社の比率がまったく違います
女性管理職比率6.1%・男女賃金差異68.4%・男性育休等取得率333.2%
100%を超える数字の意味
中途でこの会社を受けるなら
4事業のどこを受けるかで、見るべき数字がまったく変わります
コンプライアンスの記述を、面接でどう扱うか
触れないのも、踏み込みすぎるのも違います
経営企画部長が唸る逆質問10本
有報の数字を根拠にした質問と、その質問が刺さる理由
入社後も、自分で有報を読み続けるために
毎年の有報で何を確認すれば、自分の部署の立ち位置が分かるか
IHIの中途採用の面接までにやる3ステップ
① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る
有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。
② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る
注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。
③ その数字から、逆質問を1本作る
上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。