岩谷産業への転職前に、有価証券報告書で確かめること

このページは、岩谷産業を中途で受ける人と、いま岩谷産業にいる人に向けたものです。求人票や口コミには載らない、会社自身が有価証券報告書に書いた数字を並べます。直近の有報から出てきた事実は、「3事業とも減益なのに、純利益は過去最高の476億円。差を作ったのは旧・東京本社の売却益113億円」です。

岩谷産業の平均年収・従業員数・勤続年数(有報・第83期)

平均年間給与(単体)
1,021万円
平均年齢(単体)
39.8歳
平均勤続年数(単体)
15.3年
従業員数(単体)
1,384人
従業員数(連結)
12,113人
売上高
9,085億円
純利益
477億円
ROE
11.6%

出典:岩谷産業の有価証券報告書(第83期)「主要な経営指標等の推移」「従業員の状況」。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数(単体)は提出会社の値。

岩谷産業の決算の要点(有報から3点)

★ 過去最高の当期純利益476億円のうち、相当部分は旧・東京本社の売却益113億円。固定資産売却益119億93百万円の94.2%がこの1件です。来期に同じものはありません。

★ 報告セグメント3つは、すべて減益。総合エネルギー△30.9%、産業ガス・機械△12.3%、マテリアル△1.1%。増益はその他だけでした。

★ 総合エネルギーの減益60億円のうち、59億円は市況要因。会社が自分で分けて書いています。小売部門の収益性はむしろ改善しました。

転職前に確かめる数字(有料レポートの目次)

1万2,113人がどこに配置されているか

総合エネルギー5,588人、産業ガス・機械3,285人、マテリアル2,193人。人数の順と、1人あたり利益の順が逆になっています

1人あたりセグメント利益を3事業で比べる

マテリアル530万円、産業ガス・機械469万円に対して、総合エネルギーは242万円

提出会社は1,384人しかいない

連結1万2,113人の11.4%。平均年齢39.8歳・勤続15.3年・平均年収1,020万6千円という数字の母数

単体1,384人のうち406人が全社(共通)

本社機能の比率が、同業と比べて何を意味するか

女性管理職比率7.7%・男女賃金差異55.0%・男性育休取得率100%

3つの数字の落差をどう読むか

中途でこの会社を受けるなら

3事業のどこを受けるかで、見るべき数字がまったく変わります

経営企画部長が唸る逆質問10本

有報の数字を根拠にした質問と、その質問が刺さる理由

入社後も、自分で有報を読み続けるために

毎年の有報で何を確認すれば、自分の部署の立ち位置が分かるか

岩谷産業の中途採用の面接までにやる3ステップ

① 「従業員の状況」で、提出会社と連結の人数・平均年収・勤続を見る

有価証券報告書の「従業員の状況」には、提出会社(本体)と連結の従業員数、平均年間給与、平均勤続年数が載っています。自分が入るのが本体なのか子会社なのかで、この数字の意味は変わります。

② 「セグメント情報」で、自分が受ける事業の利益率を見る

注記の「セグメント情報」で、自分が受ける事業の売上と利益を見ます。会社全体の利益率と、その事業の利益率が同じとは限りません。

③ その数字から、逆質問を1本作る

上の2つの数字を組み合わせて、逆質問を1本作ります。「この事業の利益率は全社平均より低いですが、どう変える計画ですか」のように、有報を読んだ人にしか出せない問いになります。

よくある質問

Q. 岩谷産業の平均年収はいくらですか。
A. 有価証券報告書(第83期)の「従業員の状況」によると、提出会社(単体)の平均年間給与は1,021万円(平均年齢39.8歳)です。連結子会社の社員や職種別の水準とは異なります。
Q. 岩谷産業の平均勤続年数は何年ですか。
A. 有価証券報告書(第83期)では、提出会社(単体)の平均勤続年数は15.3年です。勤続年数は中途採用の多さや、持株会社化・統合の時期でも変わるため、面接で背景を聞く材料になります。
Q. 岩谷産業の従業員数は何人ですか。
A. 有価証券報告書(第83期)では、提出会社(単体)が1,384人、連結が12,113人です。中途で入るのが本体か子会社かで、年収や勤続の数字の意味は変わります。
Q. 数字の出典は何ですか。
A. 各社が金融庁に提出した有価証券報告書です。EDINET(金融庁の開示システム)で誰でも無料で原文を確認できます。
Q. 有報解剖レポートは無料で読めますか。
A. note記事の投資家向けパート(決算の解剖)は無料で読めます。社員・転職者向けのパート(人員の配置、年収と勤続の中身、逆質問)が有料で、2,480円の買い切りです。