30代の転職で、有価証券報告書から見る3つのこと

30代の転職は、次の会社で長く働けるかどうかが大事になります。家族やお金のことも考えると、入ってから「思っていたのと違う」は避けたいところです。有報には、人がどれだけ長く働いているか、会社がどの事業を伸ばすつもりかが書いてあります。ここでは30代の人が見る3か所を説明します。

このページの対象:30代で次の会社を考えている人

30代の転職で、有報から見る3つのこと

1. 平均勤続年数で、人が続いているかを見る

有報の「従業員の状況」の平均勤続年数は、人が会社にどれだけ長くいるかの目安です。同じ業界の会社と並べて、はっきり短い会社は理由を確かめてください。ただし中途採用を増やしている会社は、勤続年数が短めに出ることもあります。

2. 配属される事業が「伸ばす側」か「立て直す側」かを見る

有報の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」と「セグメント情報」を一緒に読むと、会社がどの事業にお金と人をかけるつもりかが分かります。立て直す側の事業に入るなら、それはそれで経験になります。大事なのは、知らずに入らないことです。

3. 退職金の仕組みを確かめる

有報の注記「退職給付関係」に、会社が退職金をどう用意しているかが書いてあります。確定給付か確定拠出かで、転職したときの扱いも変わります。くわしい読み方はガイドの「退職金の調べ方」にまとめています。

平均勤続年数が長い会社(有報の実数)

当サイトの年収ランキング上位100社のうち、持株会社と従業員500人未満を除いて、平均勤続年数が長い順に並べました。

会社平均年収年齢勤続人数転職向け
アドバンテスト1,098万円45.7歳20.2年2,033人—
第一三共1,098万円45.0歳19.9年8,009人—
日本特殊陶業993万円43.5歳19.4年3,208人—
味の素1,061万円43.5歳18.9年3,705人—
エーザイ1,123万円44.5歳18.5年2,979人—
三菱重工業1,072万円42.3歳18.5年23,373人チェック
日立製作所995万円42.2歳18.1年25,934人チェック
住友商事1,840万円43.3歳18.0年4,938人チェック
丸紅1,784万円42.5歳17.8年4,225人チェック
大塚商会1,028万円42.0歳17.6年8,287人—
富士通1,012万円42.7歳17.6年32,224人チェック
三井物産2,059万円42.0歳17.4年5,333人チェック

数字は各社の有価証券報告書「従業員の状況」(提出会社単体)。スマホでは人数の列を省いています。決算期は会社ごとに違います。集計日 2026-10-24。 社名を押すとその会社の企業研究ページ、「チェック」は転職者向けの会社別チェックに進めます。

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よくある質問

Q. 平均勤続年数が長い会社は、中途で入っても長く働けますか。
A. 平均勤続年数は新卒で入った人も含めた平均なので、中途の人の定着までは分かりません。目安として使い、面接で「中途で入った人がどんな役割についているか」を聞くと確かめられます。
Q. 30代で未経験の仕事に移るときも、有報は役に立ちますか。
A. 役に立ちます。職種の経験がなくても、その会社がどの事業を伸ばすつもりかを有報で知っていれば、面接で「なぜこの会社か」を自分の言葉で話せます。
Q. 数字の出典は何ですか。
A. 各社が金融庁に出した有価証券報告書の「従業員の状況」です。EDINET(金融庁の開示システム)で誰でも無料で原文を読めます。