20代の転職で、有価証券報告書から見る3つのこと

20代の転職は、年収を上げたい、仕事の幅を広げたい、という理由が多いはずです。ただ、求人票の「想定年収」と、その会社で実際に払われている額は別のものです。有報には、会社が自分で書いた平均年収と事業ごとの利益があります。ここでは20代の人が見る3か所を説明します。

このページの対象:社会人2〜7年目くらいの人

20代の転職で、有報から見る3つのこと

1. 平均年収は「平均年齢」と一緒に読む

有報の平均年間給与は、全社員の平均です。平均年齢が45歳の会社の平均年収は、20代で受け取る額とはかなり離れます。平均年齢が自分に近い会社ほど、平均年収の数字は自分の未来に近くなります。下の表は平均年齢40歳未満の会社だけに絞っています。

2. 自分が受ける事業の利益率を見る

有報の「セグメント情報」に、事業ごとの売上と利益が載っています。会社全体がもうかっていても、自分が受ける事業の利益率が低いことはよくあります。利益が厚い事業ほど、人にお金をかけやすくなります。

3. その数字は、どの会社の数字かを確かめる

「ホールディングス」が付く持株会社の有報では、提出会社(本社)の人数が数十人〜数百人しかないことがあります。その平均年収は本社の少人数の数字で、実際に入る事業会社の数字とは別です。事業会社の数字が別に書かれていることもあるので、表の「人数」が少なすぎないかを先に見てください。

平均年齢40歳未満で、平均年収が高い会社(有報の実数)

当サイトの年収ランキング上位100社のうち、持株会社と従業員500人未満を除き、平均年齢が40歳未満の会社を平均年収の高い順に並べました。

会社平均年収年齢勤続人数転職向け
キーエンス2,178万円35.0歳11.3年3,306人—
ディスコ1,880万円37.2歳10.6年3,687人—
商船三井1,660万円38.4歳12.9年1,433人—
日本郵船1,555万円37.8歳13.9年1,370人—
野村総研1,333万円39.7歳13.7年7,982人—
ベイカレント1,331万円31.3歳3.8年866人—
INPEX1,323万円39.2歳11.4年889人—
ファストリ1,251万円38.0歳5.0年1,572人チェック
メルカリ1,232万円37.2歳4.5年1,345人—
兼松1,202万円37.7歳12.1年861人—
オービック1,129万円35.8歳12.9年2,030人チェック
DeNA1,118万円38.6歳7.0年1,400人—

数字は各社の有価証券報告書「従業員の状況」(提出会社単体)。スマホでは人数の列を省いています。決算期は会社ごとに違います。集計日 2026-10-24。 社名を押すとその会社の企業研究ページ、「チェック」は転職者向けの会社別チェックに進めます。

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よくある質問

Q. 有報の平均年収は、中途で入った人にも当てはまりますか。
A. 有報の数字は、新卒・中途を分けない全社員の平均です。中途で入った人の年収は、前職や役割で決まる部分が大きいので、目安として使ってください。
Q. 受けたい会社が上場していないときはどうすればいいですか。
A. 非上場の会社には有報がありません。親会社が上場していれば、親会社の有報に子会社の情報が少し載っていることがあります。ガイドの「子会社の年収の調べ方」を参考にしてください。
Q. 数字の出典は何ですか。
A. 各社が金融庁に出した有価証券報告書の「従業員の状況」です。EDINET(金融庁の開示システム)で誰でも無料で原文を読めます。